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2008.01.28 Mon
北海道は「北海道六節」といって春(5,6月)、夏(7,8月)、秋(9,10月)、初冬(11,12月)、寒中(1,2月)残冬(3,4月)という。6っの季節があると言う考え方である。北海道六節でいくと、北海道は半年が冬ということになる。これが「デカンショ経済」を生んだ。ここ北海道も地球温暖化の影響をうけてきているが、北海道六節はまだ生きている。
北海道は、亜寒帯に属する。本州にはない雄大な自然がある。その自然に育まれた人心は豊かでおおらかだ。しかし、同時に雪国の寒さは冬に遊ぶ労働習慣を育んだ。その原因は「北海道六節」にある。冬の開拓と開発をおこたってきたからだ。
北海道は景気低迷が慢性化している。一次産業は本州への資源供給基地として位置づけされたまま衰退傾向にあり、二次産業である製造部門の比率は低く、経済の多くは三次産業に依存している。
そもそも北海道の経済自体が、総じて本州の「支店経済」にたいする依存性が高い。本州企業の支店が強い力をもっているのは、そのまま地場産業が育っていないことを意味する。
「地方の時代」「地域活性化」と言われ続けて久しい。実際には言葉だけの独り歩きだ。今のような本州依存型では、北海道の自立も地方の時代もやってこない。
若者が減り、過疎化が進んでいるということは、北海道に魅力もないし、安心して働ける産業もないからである。長年続いた中央依存と決別し、北海道で豊かな生活を実現するためには、この悪循環から脱出するこたが必要である。
「北海道六節」という自然環境を逆手にとって、冬季間を働くことだ。「地域資源活用型社会」での資源、すなわち、気候と地域独自の時間を生かすことだ。
人材豊富なところに目をつけたトヨタ自動車。企業を誘致して地場産業のレベルアップさせることも重要だ。グローバル化の波に乗り近隣諸国との交流も重要だ。北海道の可能性はおおいにある。
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2008.01.28 Mon
あるレポートによると、アメリカでは、90年代に入ってから田舎への定住を志向する人が年5%増加しているそうだ。
年齢的には30歳から44歳の世代での増加が多く、大学、専門課程卒の人がその半数を占めている。職業も高付加価値な第一次産業やベンチャー製造業、あるいはレクレーションサービスの仕事に従事する人が多い。
こうした新しい田舎の住人たちは、洗練された労働者であり、生活者であり、アメリカでは彼らを「テクノ・ルーラルズ(テクノ=先端技術の、ルーラル=田舎)」とよんでいる。
田舎回帰、田舎再生の要因の第一は、通信と運送技術が発達したことで、都市郊外で働くことの不便さが軽減されたこと。第二に、地方での新規事業、ベンチャー企業が増えていること。第三は、田舎が都会よりも質の高い生活を与えてくれる。きれいな環境、アウトドアを楽しむ機会、犯罪発生率の低さ、良質な教育機関、住宅価格の安さなどのメリットがあげられる。こうした「生活の質」に重きを置くアメリカ人が増えており、田舎回帰への潮流は加速していくだろうと。
日本では高齢者の老後生活を目的に田舎への移住がブームになりつつあるが、こうしたテクノ・ルーラルズも確実に台頭しはじめている。この潮流は単なる田舎ブームと一線を画している。
函館、北斗、七飯地区では北海道新幹線工事が着工した。それにあわせたように高速自動車道も整備されつつある。これらがすべて完成すると、この地区が日本の地方都市で、これほど利便性の高いところはない。このことを理解している人は案外少ない。
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2008.01.18 Fri
「80対20の法則」というものがある。社会の経済を見るとこの法則があてはまる。
この経験則は、19世紀末、イタリアの経済学者によって発見されたそうだ。たとえば、「イタリアの国土の80%は人口20%の人々が保有している」とか「えんどう豆の収穫量の80%は全体の20%のさやからもたらされる」というものだ。
「業績の80%は全体の20%の人がやっている」とか「社会の冨の80%は20%の人々集中している」ということである。「日本のお金の80%を人口20%の金持ちが所有している」ということになる。
最近、格差社会がきたといわれている。「一億総中流」といった時代もあったがうそのようである。人々の経済格差が広がっている。また、「勝ち組」とか「負け組み」というレッテルえを張ることが流行している。
近年の規制緩和、実力主義、自由化、グローバル化、情報化、ハイリスク化などの社会潮流が社会の格差拡大を助長している。
一方、「努力したものが報われる社会」という美名による、単純な格差是正主義も大きなものを見落とす。
そこでも、80対20の法則は生きているのである。格差拡大の中で、富者と貧者が均等に生まれることはないのである。
非常に少数の大金持ちと圧倒的多数の貧乏人が生まれるのだ。今の中国がそうである。世界一の金持ちは中国人だそうである。
努力と報酬のあいだの、あまりにも大きな不均衡が好ましいわけだはない。強まる格差社会をどう考えて対応していくかということは、かなり根の深い問題である。また、格差社会は安全・安心の社会づくりの敵でもある。
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2008.01.07 Mon
平成19年12月29日(土)
今日から正月休みに入った。残念ながら一日中暴風雨に見舞われた。ずっと家の中ですごした。この日は12月というのに最高温度が10度まで上昇した。これまでに積もった雪はすっかり消えてしまった。
平成19年12月30日(日)
天気が回復したので久し振りに庭を見回った。草花でも一年中青々している連中がいる。すみれやゆきのしたと言う草花は元気そのものである。ジュリアンなどは花が咲いている。
驚いたことに、福寿草が芽を出していた。それも数ヶ所でだ。今までこんなこたはなかったので大変びっくりした。地球温暖化による気象異常なのか。しかも七飯町でだ。
福寿草の芽を見てすぐに直感した。女房をつれて近くの畑の土手に向かった。あんのじょうフキノトウの芽がでていた。すぐに見つけることができた。感が的中した。二人分の量だけいただいた。翌朝に味噌汁にしていただいた。春の香りが苦味と一緒にしてきた。この朝はとても幸福感にしたることができた。我家に春が一番最初にきたことを実感した。
平成19年12月31日(月)
朝おきて外を眺めた。そこは一面銀世界であった。春がまた眠りについてしまった。
SH記
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