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2007.08.31 Fri
札幌商工会議所付属専門学校入学のご案内 当校では就職や将来転職される場合にも幅広い選択がより可能となり、しかも生涯役立つ資格習得に全力を入れて教育している。加えて札幌商工会議所23,000社の会員企業のバックアップと、全道42の商工会議所、162の商工会とのネットワークにより、この厳しい経済環境の中、昨年度正規採用実績96%と抜群の就職率を誇っている。
さらに2年間の就学後4年制大学への編入も可能で、資格習得に加え大学卒業の資格も併せて取れ、就職が断然有利になる。
尚、七飯町商工会の会員企業の経営者、及び従業員の子弟が入学する場合は、入学金(100000円)が免除となる。
■問合せ先
札幌商工会議所付属専門学校・募集推進部
札幌市白石区本通17南5-15
℡011-846-2901・FAX011-866-8366
E-mail-ca-bosyu@sapporo-cci.or.jp
HP:http://www.sapporo-cci.ac.jp/
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2007.08.27 Mon
2007.2.27の中小企業基盤整備機構北海道支部・函館オフイス開設記念セミナー特別記念講演「地域資源を生かした地域産業の活性化への取り組み」・講師・静岡文化芸術大学教授・坂本光司氏の講演の中の「中小企業4つの社会的責任」から、今回は最終回の4回目。
■地域貢献 好業績企業を訪ねてみると、そこにはいくつもの共通項が発見できる。顧客満足度や社員満足度、さらには株主満足度が高いのは当然であるが、それに加え、地域住民満足度も極めて高い点である。つまり、企業の立地している地域の人々が、「オラがまちのシンボル企業、財産だ」というのである。しかもその内容はというと、けして派手なイベントをやっていたり、地域に多大な金銭的寄付をしているわけではないのである。
この面で参考になるのは、福島県郡山市の「柏屋」というお菓子の製造小売店である。当社では、毎月1回1日の日、朝6時から8時までの2時間、地域住民に作りたてのお菓子を無料で提供している。お店の大半は、普段コミュニケーションのすくない高齢者という。つまり「場」を創ることにより、独居老人など、普段、会話の少ない人々にコミュニケーションのきっかけを提供しているのである。
また、長野県伊予市の「伊予食品工業」の地域貢献ぶりも見事である。敷地内は、まるで公園のようで、いつ行っても四季折々の美しい花が咲き誇っている。この工場敷地は365日地域住民に開放されており、近くのお年寄り、子供達が日向ぼっこや花見に訪れている。
さらには、東京都町田市の家電量販店「でんかのヤマグチ」は、月1回全社員が分担し、高齢者世帯を巡回し、お年寄りの相談相手をしている。
社会貢献というと、何か難しいことと考えてしまう中小企業が多いが、けしてそうではない。中小企業にとっての社会貢献とは上述したように、顧客にとって存在価値のある、なくてはならぬ企業になることに尽きるといえる。
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2007.08.24 Fri
2007.2.27の中小企業基盤整備機構北海道支部・函館オフイス開設記念セミナー特別講演「地域資源を生かした地域産業の活性化への取り組み」・講師・静岡文化芸術大学教授・坂本光司氏の講演の中の「中小企業4つの社会的責任」から、今回3回目。
■雇用貢献,社員満足度を高める
中小企業を公器と評価し、そこに血税を投下し、様々な支援施策が行われているのは、中小企業が雇用の場を提供してくれていると評価しているからである。
その責任と期待は、家族以外の従業員を雇用したならば、一段と高まるといってもよい。もっとはっきり言えば、企業はそに瞬間から、家族のものではなく、社員のものと考えるべきである。
しかしながら、このことの理解認識が、著しく不足する中小企業経営者が残念ながら多い。例えば、土曜日や日曜日に経営者の家族で食事をしたレストランの領収書を会社に出したり、他にも優秀な人材がいるにもかかわらず、身内を優先する人事がそうである。
加えて言えば、業績が悪化すると、イの一番にリストラのターゲットとし、自分たちの保身を図るといった身内重視の経営もそうである。こうした公私混同経営、私物化経営を顧客はもとより、社員が評価するはずがない。
浜松市の「クリエテイブシステム」という社名の、従業員数わずか、15名の中小企業がある。倒産会社に勤めていた社員数名が、「社員にとっての満足度の高い会社創りをしょう」と今から5年前に創業した会社である。その業績はというと、創業以来5年連続増収増益であり、そのわけが面白い。
つまり、商品を変えたわけでも、市場や取引先を変えたわけでもないという。変えたのは唯一、「自分達が一社員のころ、トップにしてほしかったことをやり、してほしくなかったことをやらなくしただけ」という。ちなみにその内容は、
1、徹底した情報公開
2、社員と家族を重視した経営
3、徹底した公私区分経営
である。
社員の幸せを念じた経営に転換しただけで、社員の生産性は飛躍的に高まったのである。
また、川崎市の、ダストレスチョークメーカー「日本理科化学工業」の経営姿勢も見事である。当社は従業員数75名ながら、その70%、約55人が知的障害者である。法定雇用率1.8%に対し、わが国企業の実態は、1.49%、そればかりか、未達成企業も依然50%以上のなか、当社の弱者に対する雇用貢献は賞賛すべきである。
当社の障害者雇用のきっかけは昭和34年、本社近くの養護学校の先生が、来春卒業する2人の少女の就職を依頼にきたという。当社は経営に余裕もなく、不安が先立ち、市の申し出を丁重に辞退したという。しかしながら、その先生は、断られても、断られても、その後4回も当社を訪れ、2人の少女の就職を懇願したのだという。
大山社長は、その先生の熱意と気迫にほだされ、就職体験ならと、1週間の約束でその少女達を引き受けたという。就職体験が終了する前日、全社員が社長を取り囲み、「一生懸命頑張っている少女達、不足する点は私たち全員で面倒をみますからどうか来春の卒業にあわせ正規社員として2人の少女を採用してあげてください」と、社員全員が深々と頭を下げ大山社長に懇願をしたのだという。
以来、なんと47年間、定期的に障害者を採用し続けているという。
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2007.08.23 Thu
2007.2.27の中小企業基盤整備機構北海道支部・函館オフィス開設記念セミナー特別講演「地域資源を生かした地域産業の活性化への取り組み」・講師・静岡文化芸術大学教授・坂本光司氏の講演の中の「中小企業4つの社会的責任」からで、今回は2回目。
■良質、廉価な商品の提供を通じた貢献 大企業、中小企業を問わず、物財やサービス財の供給者としての企業の社会的責任・貢献は、安全、安心な質の高い、適正な価格の財を提供することである。この使命・貢献は、あたり前ではないかといわれそうだが、この実現は実に難しいことである。トップはもとより、組織を構成するすべての人々が、このことを常に踏まえ、経営に従事せねば、到底その実現は不可能なことである。
というのは、とかく企業は目先の利益の増大を急ぐあまり、この基本中の基本である「企業は顧客のために存在する」ということを忘れてしまうからである。近年の企業の不祥事や、哀れな幕切れをしてしまった企業のほとんどは、景気等ではなく、このことが原因である。
企業は、常に「このサービスが本当に顧客のためになるのか」と自問自答しつつ、創造的な経営活動を行うべきといえる。
東京吉祥寺駅前の商店街の一角にある、和菓子の製造小売業の「こざさ」は、たった一坪のお店でありながら、年間売上高は、およそ、3億円という驚異的な好業績である。
扱っているお菓子は、羊羹と最中だけというお店でありながら、いつ訪ねても、まるでフアンのような顧客でごった返しているお店である。品揃えや駐車場の不足が業績悪化の最大原因と嘆く中小企業の言い訳をことごとく否定しまうお店である。
「こざさ」は、奉仕を先に、利を後にをモットーに、素材は全国各地の安全・安心な一流のものを使用している。にもかかわらず、その値段は、他店の二分の一から三分の一という安さなのである。このことを社長に聞くと、この価格で利益は十分すぎるほどありますからと言う。
宇都宮にある「マニー」という会社も参考になる。この会社は、従業員280名ながら手術用縫合針や歯科医療機器分野では国内シェアー80%というトップ企業である。
戦前は戦時体制化ということもあり、軍需品を製造していたが、戦後は、社員皆で相談して、4つの条件に合致する商品を創ろうと誓った。
4つの条件とは、
第1は、人を苦しませる商品ではなく、真に人のためになり平和に役立つ商品
第2は、立地が田舎であるがゆえ、輸送コストのかからない、付加価値の高い商品
第3は、資力が乏しいがゆえ、アフターサービスの必要のない消耗品
第4は、従業員とその家族を路頭に迷わせない、好不況の影響を受けにくい商品
こうして市場を絞り込み、会社をあげて新商品開発続け、創造確保した商品は1万3000アイテム(品目)を越すという。業績も好調で、過去20年間、売上利益率が最低でも15%、最高が41%である。
良質廉価な価値ある商品を創造・提案すれば、必ずや企業の業績は高まるのである。
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2007.08.09 Thu
2007.2.27の中小企業基盤整備機構北海道支部・函館オフィス開設記念セミナー特別講演・講師・静岡文化芸術大学教授・坂本光司氏の講演の中から「中小企業4つの社会的責任」についてその一部を紹介する。
納税を通じた貢献
わが国中小企業のおよそ70%は欠損企業、つまり法人税を支払うことができない企業である。不況でやむを得ない結果現象と言い切る関係者がいるが、これは誤解である。
というのは、あのバブル期ですら欠損法人比率は約50%もあったのである。わが国中小企業の約半数は、過去10年以上連続して赤字状態と思われる。もとよりその一部には税金対策等としての計画的赤字計上企業も存在することは承知している。
しかしながら、いかなる理由があるにせよ、赤字経営を繰り返し、納税責任という企業市民としての社会的責任を長期にわたり、はたせない経営は認められないといえる。というのは、かけがえのない地球資源を利活用し、また、国や県等から十分すぎるほどの政策支援を受けているにもかかわらず、投入価値より産出価値の方が少ない経営や、その結果として従業員のリストラを繰り返す企業経営が、正しいとは決して思えないからである。
こういうと、それが難しいから赤字になってしまう、という関係者がいるかもしれないが、これも誤解である。わが国の中小企業の20%は好不況にかかわらず、過去10年以上連続し、黒字経営を持続しているばかりか、その半分、つまり10%は、過去10年以上「売上高経常利益率」5%以上という、多納税型企業だからである。
例えば、浜松市の各種バネメーカー「沢根スプリング」は、従業員40名程度の企業であるが、赤字をだすことは社会に申し訳が立たないと、昭和41年の創業以来、一度も赤字を出さないばかりか、近年では、売上高経常利益率」が安定して5%以上という好業績企業である。
また、関市の各種部品メーカー「鍋屋バイテック(従業員100名)」も同様で、「納税は企業の使命」と、100年以上黒字経営を続けている。それもそのはず、同社では、全天候型企業経営を旗印に、市場の分散・取引先の分散を進め、現在の最大取引先への依存度は、僅か1%程度という。
国税庁の「統計年報告」によると、平成16年6月現在わが国普通法人は255万社存在するが、その内「利益計上法人数」は、81.3万社、率にして31.9%、その実現した所得金額は、32兆7821億円。一方、「欠損法人」はというと、173.7万社、率にして68.1%、その欠損金額は、29兆5497億円である。つまり、欠損法人のだした赤字は「利益計上法人」が、「利益計上法人」が確保した総所得金額の91%にも達するのである。
その意味では、近年の税収不足の最大原因は、景気でもなく、「欠損法人」の多さが原因といえる。
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2007.08.03 Fri
食肉偽装が発覚し、自己破産した苫小牧市の食肉製造加工会社「ミートホープ社」。この事件を他山の石として、改めて企業の社会的責任について考えてみたい。
そこで、2007.2.27の中小企業基盤整備機構北海道支部・函館オフィス開設記念セミナー特別講演「地域資源を生かした地域産業の活性化への取組」・講師・静岡文化芸術大学教授・坂本光司氏の講演の中なかの「中小企業4つの社会的責任」について、今後数回に分けて紹介する。
■中小企業も社会的公器 大企業、中小企業を問わず、企業は例外なく社会的公器である。
つまり、株主のものでも顧客のものでもなく、従業員をはじめ、その組織にかかわるすべての人々のものである。だからこそ、公的セクターが私的企業を政策面、税制面、融資面などで、全面的に支援しているのである。
しかしながら、現実はどうかというと、このことの理解認識が著しく欠落していると思われる企業が規模を問わず、少なからず存在する。法律はもとより、社会的ルールを平気で破り、平然としていたり、公器である企業を私物化すると言った言動がこれである。
企業の社会的公器としての意識と言動は、何よりも重要であり、その企業の盛衰を決定付ける。
企業の社会的貢献(責任)はというと、メセナ(学問・芸術の保護)活動を連想し、立派なハコモノを建設したり、金銭による社会貢献と考えてしまう人々が多いが決してそうではない。
あえて言えば、中小企業はそうしたことより、もっと重要でかつ可能なことが目の前に山とあると言える。ここではその一部、
1、納税を通じた貢献
2、良質、廉価な商品の提供を通じた貢献
3、雇用貢献、社員満足度を高めることを通じた貢献
4、地域への貢献
の4点について、今後事例を示して説明したい。
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2007.08.03 Fri
最近、団塊の世代の動向が注目されている。この間までは、濡れ落ち葉などと揶揄されていたのだが。団塊の世代の動向が注目されているのではなく、その退職金や年金の動向が注目されているが正解か。
最近読んだ雑誌や本に中高年のこれからの人生にエールを送るような記事があったので紹介しよう。
■「人生に遅すぎるスタートはない」グランマ・モーゼス・70歳からの人生 bise2007.8盛夏号 グランマ・モーゼスは米国で人気のあるフォーク・アーティスト。70歳を過ぎてから絵筆を握り、画家として新たな人生を歩み出した人物。
『芸術家として大きな成功を収め、スターとなった後でも、グランマ・モーゼスの生活は少しも変わりませんでした。そして亡くなる直前まで絵を描き続けたのです。彼女は故郷を愛し、自然を愛しました。「私は幸福で、満足でした。人生とは、私たち自身が創るものなのです。常にそうであったし、これからもそうあり続けるでしょう」
グランマ・モーゼスは、ただの農夫の妻としていきたことを描きました。それは、まさに自分の生活そのものでした。田園生活の習慣を描いたグランマ。モーゼスの絵は活気がありながら、安らぎを与えるので、人々は自分なりの郷愁を覚えるのでしょう。そして、彼女の生き方は、自分の人生に遅すぎるスタートはないことを教えてくれるのです』
■「林住期」 五木寛之
古代インドでは、生涯を四っの時期に分けて考えたという。「学生期」、「家住期」、そして「林住期」と「遊行期」。
「林住期」とは、社会人としての務めを終えたあと、すべての人が迎える、もっとも輝かしい「第三の人生」のことである。
『何よりも、50歳からこそ人生のもっとも豊かな時期になりうるという可能性を想像することであることを提言する。
実際に社会から身を引く60歳からの人生を、好きでやってきた仕事を、ずっとそのまま続けるのもいいだろう。本当は好きとはいえなかった仕事を離れて、少年のころの夢を追うのもいいだろう』
■愛と感動のお地蔵さんの本シリーズ・夢叶地蔵 殿村進一 『夢からはじまる』『できないことはないんだ』
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